ふたりはプリキュア 第1話 『 私たちが変身!?ありえない! 』

プリキュアシリーズの記念すべき第1話。ここから全てのプリキュアは始まりました。
今に続くプリキュアという長く流れる大河の源流ともいえるかもしれません。


ドラゴンボールやエアマスターといったアニメを手がけた西尾大介という方が『戦うヒロイン』というテーマの女児向けのアニメを放送すると知りました。
単に戦うヒロインと言っても、「戦う」というのは女児向けでどこまでやるのか?それがプリキュアを見始めるきっかけでした。
コンセプトもさる事ながら、ブラック+マゼンタというゴシックパンク系な配色のキュアブラックとその対になる甘ロリをイメージしたホワイトのデザインにも惹かれ、そもそもアニメを殆ど見ない自分が日曜朝しかも女児向けのアニメを見る事を決めました。
ちなみに自分はプリキュア以前は本当に年に数回、数分程度しか日曜朝の特撮・アニメを見てませんでした。

しかし今までその時間帯の女児向けアニメを見ていた大友の反応をネットで調べてみても相当悪かったと記憶しています。
確かにそれまで放送していたアニメの内容からして、子供以上に受け入れられないコンセプトであるのは間違いありませんでしたし、そういった反応になるのも仕方がないなと思いました。
実際それまでの女児アニメが好きだった方々とはプリキュア放送後に疎遠になりましたし…。

そんな期待と不安を抱きつつ、ふたりはプリキュアの第1話は放送されたのでした。
自分はこの第1話の感想に関して口癖のようにエポックメイキングの瞬間を見たと言っていますが、本当にそのぐらいの衝撃を受けました。
自分が『アニメ』というものをあまり見慣れていないのもあるのかもしれませんが、本放送だけでは自分の中で整理しきれず録画を夕方近くまで何十回と見直していました。
そしてまとめた後に、数日に分けて「プリキュアのここが凄かった」と友人知人に撒き散らす程に、プリキュアにハマってしまったのです。
その時に「これは確実に人気が出る。終わるまでずっと見るよ」と公言し、現在に至ります。

さて、このブログはバトルに関して書いていますので普通の感想はこのぐらいにします。
第1話のバトルがあるからこそ、今までもずっとプリキュアを見つづけられていると言っても過言ではないと思うほど素晴らしいバトルが描かれています。
変身後カブキマンことピーサードが飛び上がり二人に襲い掛かり、プリキュアバトルの代名詞としてお馴染みの『プリキュア登場(M88)』が流れます。
ネットのリアルタイムの状況を見ると、この曲が流れた時のどよめきも相当なものだったようです。


プリキュアのネタ画像として有名なものですが、ここでいう『コアターゲット』というのはこういった曲に反応できるか否かという判断だと思っています。
実際佐藤直紀氏も意識して作曲されていますし、渡辺宙明氏作曲のキャラクターソングがあったり新しくも古くも感じさせるのがプリキュアの凄さなのでしょう。

話を戻して、ピーサードに対してジャンプをする二人ですが力の使い方をまだ把握できておらず変な飛び方になっていますが無事メリーゴーランドの上に着地します。
さらにピーサードが右回し蹴りで攻撃を仕掛けます。
手で着地したブラックがカポエラっぽく反転してロンダートキックっぽいキックを放ちますが、ピーサードに避けられてさらにアッパーで弾き飛ばします。
ホワイトもトラースキックのような左回し蹴りで攻撃をしますが、こちらもピーサードに避けられます。
この二つの動きは本当になめらかかつ、演出やアングルが素晴らしいと思います。
ピーサードの後ろからブラックが左エルボーを食らわせて反撃をしますが、反転したピーサードのミドルキックで返り討ちにあってしまいます。
しかし後ろからホワイトが空中からの強烈な連続蹴りでピーサードを攻撃します。
ちなみに1発目の蹴りは左腕でガードされています。


有名なシーンですが、ピーサードを蹴り飛ばした後の「無意識で相手の顔面を蹴っちゃった」と言わんばかりのキュアホワイトの表情です。
バトルは真剣に行うものですから表情も真剣になるわけですが、こういった表現も「この作品でしかできない」と思いました。
この後足を掴まれジャイアントスイングをされて投げ飛ばされますが、くるりと着地し「大丈夫!」とブラックに手を振ります。


最後はブラックのスピアー(タックル)でピーサードをテイクダウンさせます。
巻き上がる煙と、ふわりと浮かび着地するブラックの演出もかっこ良いです。
このスピアーという技は元々ラグビーのタックルが由来で、アメリカや日本のプロレスで第1話放送当時もパワー系の選手が複数使うようになり浸透してきたいわゆる『瞬な技』でした。
そういった技を1話に持ってくる心意気や、それぞれの技のひとつひとつに物凄いこだわりを感じます。

反撃を受けたピーサードはジェットコースターザケンナーを呼びます。
フロントライトからレーザーを出たり、突進したり、車輪を投げて攻撃をしてきます。
この時のブラック・ホワイトの飛び方・避け方もかなりこだわっていて、軽々と見切り避けるブラックに対してまだまだ不慣れに上体を反らして避けるホワイトの差に注目です。
ブラックがホワイトのフォローをして、車輪を左手ではじき返すシーンもいいですね。
最後はプリキュアマーブルスクリューで倒します。
この辺りのバトルの流れも今ではプリキュアの伝統ですが、最初からこのパターンとしてできあがっていたわけですね。

プリキュア第1話、やはり何度見ても素晴らしいです。
皆さんももう一度、プリキュアの原点を見直してみてはいかがでしょうか?

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